7Jul
女性の誰もが通る更年期。女性の身体は一生を通して女性ホルモンの影響を受けるといわれます。
40歳を過ぎたころからは、卵巣の機能が低下し始めますが、更年期になるとその低下がさらに加速して、卵巣から分泌される女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが減少していきます。その結果、体内のホルモンバランスが乱れてしまうのです。
このホルモンバランスの乱れが原因で自律神経の調節も安定せずにさまざまな体の不調が現れます。これが更年期障害と言われるものです。
それでは、更年期障害にはどのような症状があるのでしょうか?今回は、一般的な症状についてご紹介しましょう。
● のぼせやほてり
更年期障害の症状として一番多く聞かれるのが「のぼせやほてり」です。更年期障害ののぼせやほてりは、ホットフラッシュとも呼ばれます。突然、顔や上半身などがカッと熱くなったり、汗が止まらなくなったりします。また、上半身は熱く下半身は冷たいという状態になることもあります。
● 肩こり
そして「肩こり」を感じる方も多いでしょう。更年期のエストロゲンの減少によって自律神経が乱れることでひどい肩こりに悩まされる方もいます。これは、普段からストレッチするなどである程度、軽減することもできます。
● 頭痛
さらに、「頭痛」の症状がある方も多いです。更年期障害の頭痛は、脳の血管壁の収縮や痙攣が原因ともいわれます。もともと頭痛持ちの方の場合、更年期の悪化することもあります。
● めまいや耳鳴り、イライラ、不眠
このほかに、「めまいや耳鳴り」「イライラ」「不眠」といった症状もよく見られます。イライラは、ホルモンのバランスが乱れることが大きく関係しています。
ちょっとしたことでイライラしたり、感情のコントロールが出来なくて不安になったり、泣きたくなったりします。ひどくなると気持ちが落ち込んでふさぎ込んでしまったり、うつ状態に陥るケースもあります。
不眠はエストロゲンの減少によって自律神経が乱れることが原因です。寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりして、朝起きてもすっきりとしない場合が多くあります。
更年期障害の症状には個人差がある
このようにさまざまな症状がある更年期障害ですが症状の表れ方には大きな個人差があります。本人の性格だけでなく生活環境にも影響されます。更年期障害が比較的軽く普段と変わらずに過ごせる人もいれば、1年以上、長ければ数年間も症状が続く場合があります。
さまざまある更年期障害ですが、症状が長く続いたり、ひどい場合には早めに受診して相談しましょう。