2Feb
保湿効果が高く、肌に潤いを与えてくれるスキンケア化粧品に多く配合されているコラーゲン。保湿に欠かすことができない成分ということは知っているけれど、どのような成分なのか具体的に知っているという方はそう多くはないかもしれません。
ここでは、コラーゲンについての基礎知識と美肌効果について紹介します。
この記事の目次
コラーゲンとは
コラーゲンは、炭水化物、脂質とともに3大栄養素の1つされているタンパク質の1種です。私たちの体は約10万種類のタンパク質で構成されており、そのうちの約30%がコラーゲンです。
コラーゲンは、化粧品などに多く配合されている成分なので、肌にだけ存在している成分だと思っている方も多いのではないでしょうか。コラーゲンは、肌だけでなく骨や関節、血管などあらゆる部分に存在し、それぞれの部分で重要な役割を果たしている、体に欠かすことができない成分です。
コラーゲンは、27種類以上あると言われており、人の体に多く存在しているコラーゲンは、Ⅰ型コラーゲンとⅡ型コラーゲンと呼ばれているコラーゲンです。このうち美肌に最も関係が深いのはⅠ型コラーゲンです。
皮膚の構造とコラーゲン
人の皮膚は、外側から表皮層、真皮層、皮下組織という構造になっています。表皮の厚さはわずか0.2㎜ですが、真皮は1.8㎜と肌の90%を占めており、真皮層が肌の本体となっています。
表皮層は外部の刺激から肌を守るバリア機能と肌の新陳代謝であるターンオーバーの役割を担っているのに対し、真皮層は肌のハリや弾力を保つ役割を担っています。真皮層は、コラーゲンとエラスチンが網目状に絡み合い、その隙間をヒアルロン酸が埋めているという構造になっています。この3つの成分が肌のハリや弾力を作りだしているのです。
肌のハリに重要な役割を果たしている真皮層の約70%をコラーゲンが占めていることからもコラーゲンが美肌欠かすことができない成分といわれている理由が分かるのではないでしょうか。
真皮に必要なコラーゲンは、古いものを分解して新しいものに作り変えながら健康な肌を維持しています。弾力とハリがある肌を維持するためには、コラーゲンの合成が重要なポイントになるのです。
コラーゲンの美肌効果
コラーゲン、セラミド、ヒアルロン酸は保湿の3大成分といわれています。コラーゲンには、「バネとなり真皮層を支えると同時に、水分を逃さない親水性で肌の潤いを支える作用」があります。しかし、コラーゲンは年齢ともに減少していきます。コラーゲンが減少すると肌の弾力がなくなり、しわやたるみが起こりやすくなります。
さらに、コラーゲンが減少していくと真皮層から表皮層への栄養の受け渡しが上手くいかなくなるので、ターンオーバーに乱れが起こりシミやくすみも起こりやすくなります。
コラーゲンが不足すると肌のハリや弾力がなくなるだけでなく、しわやたるみ、シミなど肌の老化も目立つようになるので、美肌を保つためにはコラーゲンを積極的に摂取することを心掛けておきましょう。
コラーゲンを補う方法
コラーゲンは、「コラーゲンが配合されたスキンケア商品で体の外側から補う」方法と「食事やサプリメントで体の内側から補う」という方法があります。
食事でコラーゲンを補うときは、手羽先や牛スジ、魚の皮、うなぎ、エビなどがコラーゲンを多く含む食品としてあげられているので、これらの食品を積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。スキンケアや食事でコラーゲンを補うときは、継続することで少しずつ効果が実感できるようになります。
即効性を求める方は、美容クリニックでコラーゲンを直接注入するコラーゲン注射の施術を受けると、施術の後にすぐに効果を実感することができます。しかし、効果は半永久的ではないので、効果を持続させるために定期的な施術が必要になるということも理解しておかなければいけません。
コラーゲンは、美肌に欠かすことができない成分ですが、年齢とともに減少していくので、年齢肌を感じたときは、コラーゲンを積極的に摂取することを心掛け、ハリと弾力がある美肌を保ちましょう。
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